猫の避妊・去勢手術について
2022/03/15
犬の避妊去勢手術に続きまして、猫についてもメリット・デメリットを解説致します。🐱
【去勢手術】
メリット
・望まれない出産の回避
同居している子同士はもちろん、お家から脱走した時に他の雌猫と交尾をして妊娠させてしまう危険性がなくなります。
・マーキングの予防、問題行動の抑制
早期の去勢手術によりマーキングを予防できます。
また、未去勢の雄猫は他の雌猫を求めて外に行きたがったり鳴いたりすることがあり、攻撃的になったりします。
もちろん外に出すと妊娠させてしまうため、外に出られず、それがストレスに感じてしまいます。
去勢により、猫と人間がお互いにストレスなく、穏やかに仲良く過ごせるようになります。
デメリット
・太りやすくなる
犬と同様、太りやすくなります。適切な食事管理と運動によって肥満は予防できます。
・手術、麻酔のリスク
残念ながら麻酔リスクを0にすることはできません。
当院では、しっかり術前検査を行って麻酔リスクを評価し、適切に麻酔薬などのお薬を使用し、注意深く麻酔モニター管理を行い、
術後もしっかり回復するまで様子を観察することで、安心してお預けいただけるように努力をしております。
【避妊手術】
メリット
・望まれない出産の回避
・発情中の問題行動の防止
雌猫は、発情していると大声で鳴いたりトイレ以外でおしっこをしたりと、人と共同生活する上では問題となるような
行動をとることがあります。
避妊手術をするとそういった問題行動を防止することができ、発情によるストレスもなくなります。
・乳腺腫瘍などの病気の予防
猫の乳腺腫瘍は、80~90%が悪性(癌)であると言われています。
1歳未満で避妊手術を行うことで、乳腺腫瘍の発生リスクを10~15%程度にすることができます。
また、卵巣や子宮の腫瘍、子宮蓄膿症などの卵巣子宮に関連する病気も防ぐことができます。
デメリット
去勢手術と同様
【手術のタイミングについて】
問題行動の予防・乳腺腫瘍の予防・手術の安全性の点から、生後6ヶ月齢前後で行うことが多いです。
以上のように、人と共同生活をするうえで、若いうちに避妊去勢手術を行うことは非常にメリットの大きいものです。
ただ、体にメスを入れることに抵抗を感じたり、麻酔リスクに対して恐怖心を抱くことも当然だと思います。
メリット・デメリットをよく理解していただき、ご家族で話し合っていただければと思います。
ご不明な点などは、お気軽にお尋ねください。
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ラミナ動物病院
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